法律実務の覚書

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個人債務者再生手続実務解説Q&A

 個人債務者再生手続実務解説Q&A

(青林書院)

2007年の本で、正直新しくはない。

しかい、まだまだ使える本である。個人再生は申立件数が破産と比べて、ずいぶん少ないからか、あんまり本が出ていない。

また、東京地裁の本は、2013年に出ているが、大阪地裁については、あまり最近の書籍はないようである。

破産や再生のこの手の単行本は、実質、書式集であったりすることが多く、しかしながら、書式自体は、すでに持っているということが多く、分厚いばかりであまり使えないことがあったりする。

ところが、この本は、書式はないことはないが、そんなには載っていない。

それよりも、ポイントとなる考え方などがQ&A方式で載っており、読者の疑問に答える形になっている。

例えば、個人再生は、債務者自体の収入のみでなく、他の世帯員の収入も含めての計画が可能であるが、会社員の場合や年金受給者の場合など、具体的なパターンを指摘していたり、実際的である。

どういった物件、抵当権であれば住宅ローン特別条項の使えるのかなど具体的に解説されており、事案それぞれで出てくる疑問に答える書籍である。

 

個人債務者再生手続実務解説Q&A

個人債務者再生手続実務解説Q&A